ハマらない努力をしていた私が、気づいたら沼にいた話
2025.12.18 09:15
私は、自分のことを
「ハマりやすいタイプ」だと思ったことはありません。
流行に飛びつくわけでもなく、何かを集めることに強い執着があるわけでもない。
ただ一つ、昔から自覚しているのは
知りたい、という欲が強いということでした。
例えば、
本を読み始めると、時間を忘れてしまう。
何かを調べはじまると何日も沼ってしまう。
だから私は、ハマること自体を、長い間どこかで封印してきました。
ハマることは、生活のリズムを崩すから。
仕事にも、日常にも、影響が出るから。
——
私は、ハマらない努力をしてきた人間です。
——
そんな私が、まさか
一枚のアンティーク皿から抜け出せなくなるとは、思ってもいませんでした。
それは、最初から「紋章だ」と分かるような器ではありませんでした。
イギリス風のデザイン。
コバルト色の地に、金彩で描かれた小さなモチーフ。
「なんとなく気になる」
それくらいの感覚で、手に取った一枚です。
ところが、その小さなモチーフを調べはじめた瞬間から、私は意図せず“沼”に足を踏み入れることになります。
その沼の名前は、
アーモリアル(Armorial)。
—— 紋章の世界です。

紋章という言葉には、どこか堅くて、遠い印象があるかもしれません。
王家
貴族
格式
威厳
けれど、読み解いていくうちに、私の中で印象は、静かに変わっていきました。
面白かったのは、「誰の紋章か」ではありません。
どんな家が
どの時代に
どんな距離感で
どの窯に依頼したのか
そこに現れるのは、誇示ではなく、判断の痕跡でした。
豪華にするか、抑えるか。
前面に出すか、控えめに置くか。
何を省き、何を残すか。
その一つひとつが、暮らしと価値観の選択として、器に残っている。
私はいつの間にか、紋章そのものではなく
「なぜ、そう選ばれたのか」
を追いかけるようになっていました。
結果として、2025年の秋から、約2か月。ブログを書かない日が続きました。
理由は、シンプルです。
アーモリアルの沼にいました(笑)
書いていなかったのではなく、書く前の場所に、深く潜っていた潜水状態。
今なら、そう言えます。
このブログで綴っていくのは、サロンのこと、書道のこと、私のことだけでしたが、「紋章」というカテゴリーが加わりました。
しかし、紋章カテゴリーは、紋章の一覧でも、解説集でもありません。
私自身が、実際に手に取り、時間をかけて向き合ってきた器を通して、その背景にある「選ばれ方」を記録していく場所です。
そして、この入り口になったのが、ランパント(rampant)という紋章でした。
次の記事では、
私をここまで引きずりこんだ
その「最初の出会い」について、書こうと思います。
——
ハマらない努力をしていた私が、
なぜ、2か月も戻ってこなかったのか。
——
もしよければ、
その続きを、少し覗いてみてください。
🔗 次の記事
「ランパントとの出会い|クレストが語りはじめた、最初の紋章の記憶」
このブログでは、紋章を「正解」や「格付け」としてではなく、器に残された選択や距離感として読み解いています。
その前提となる考え方は、アーモリアルポリシーとしてまとめています。
AKANE ABE
オーガニックセラピスト
福島県いわき市にて、26歳から、植物の力で肌本来の力を引き出すオーガニックエステに特化したサロンを運営しています。合成化学物質を一切使用せず、自然の恵みをたっぷり受けた植物調合施術で、心身ともにリラックスできる空間をご提供いたします。


