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エシカルコスメ | ARIRIA

「エシカルコスメ」

「エシカルコスメ」
  • 化粧品開発2021.10.19
    自分のコスメブランド
     
     

    いわきで採る

     
     
    エキスの原材料「スギナ」はいわき市産です。
     
    他の原材料は「安定的」に採取する事を考えると自社農園や提携農家さんがいなければ難しい、そして誰でも簡単に採る事が出来ない。
     
    次の製造が叶うなら「化粧品になるスギナを一緒に摘もう」という体験学習になる事を考え、「誰でも」「簡単に」採取に参加できる植物を、化粧品のキー成分として使おうと思いました。
     
    そして「雑草なのに?」という驚きをもって欲しかったという事もあります。どこにでもある、全国各地で地獄草ともよばれ、忌み嫌われる雑草が化粧品の材料になる事。
     
    そんな、驚きもあると面白いですよね。

     

    雑草という名の薬草

     

    スギナは抜いても、抜いても生え、極寒でない限り一年中生えています。一言でいえば厄介な草。

    30㎝程地中を地下茎で繋がっており、水分やデンプンを蓄えています。

     

    ・昔むかし、水中にいた藻類が進化して陸に上がり、4億年ほど前に現れたシダ植物の一つ(とても古くからある植物なので、生命力が高く、全身で光合成をする)

    ・春になると顔を出すツクシは、スギナの胞子茎。

     

     

    【スギナの成分】

    ・葉緑素(お茶で飲むと利尿作用により、余分な水分を排出)

    ・ケイ酸

    ・エキセトニン

    ・カルシウム(ほうれん草の155倍、お茶にして飲むとカルシウムの吸収を助ける)

    ・マグネシウム(ほうれん草の3倍)

    ・ナトリウム

    ・カリウム(ほうれん草の5倍)

    ・ビタミンA、C、E等

    ※健康茶としても知られていますが、何事も過度の摂取は注意が必用です(脚気になるらしい)

    ※イヌスギナ(湿地に生えている)は毒がありますので、ちゃんと胞子脳とかで確認した方が良いですよ。

     

    どうして?の大切さ

     

    児童発達支援/放課後等デイサービス MY ALLの子供達がスギナのお手伝いをしてくれました。

    MY ALLは、いわき市平鎌田にある児童発達支援/放課後等デイサービスです。

    〇見通しを立てる力を育む日々の療育
    ・個別指導・自立課題への取り組み・小集団での活動・プレワーキング 等
    〇自立心やコミュニケーション力を育む体験
    ・生き物の世話(黒毛和牛や羊など)・畑仕事・田植え稲刈り・地域との交流 等
    〇感覚機能や運動能力を育む指導
    ・ロッククライミング・巧技台遊び・リズムトレーニング 等などをされています。


    集団行動(SST、感覚統合訓練、知育訓練、運動活動、音楽活動、造形活動)の一環として、スギナを摘むお手伝いから考えていたのですが、当日は台風だった為、地下茎と上部の分別や洗う作業をお手伝いして頂きました。

     

    「うちにも生えてるよ~!!」と元気よく教えてくれた子供達。

    「ママがいつも抜いて捨ててるよ!どうして雑草が化粧品になるの?」

    「どうして?どうして?」

     

    そんな疑問を持って貰えたら、私はニヤけてしまいます。

    何でだろう?どうしてだろう?どうやるの?どうしたらなるの?

    疑問符が付くほど、マイナスだと思っていた物がプラスに変わる時

    見え方が変わります

    そうすると、いつもの風景が、更に彩りを増しますよね!

    お助けしてくれた、りえ先生、てるみ先生、ありがとうございました!!

     

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  • 化粧品開発2021.09.25
    自分のコスメブランド
     
     

    試作!試作!試作!

     
     
    何度も試作を作り、失敗を繰り返し、処方完成まで大詰めとなってきました。
     
    エキスを抽出し、試作し。
    一考。
     
    エキスを抽出し、試作。
    一考。
     
    その繰り返しです。
     
     
     
    たくさん失敗もしました。エキスの配合分量を変えると、墨色になってしまったり。
     

     

    試作する時は100gで試作するのですが、この時活躍するのが秤。

    理由は、試作は100gですが、実際作られる時は、その何倍もの量になるので、小さな誤差が大きな誤差になってしまうからです。

    私は、A&DのHT-120という秤を購入しました。120gまではかれるので、試作には十分なのと、風袋引、高精度計量0.01g、省スペース、容器を乗せた状態でゼロ表示可能、電池方式という点でコチラにしました。

    最大が120gなので、容器の重さがあまりあると、オーバーしてしまうので注意は必用なのですが、試作には十分。お値段も1万5千円程なので、そこまでツライ出費にはなりません。

     

     

    ベースになる蒸留水も色々な種類で試しました。

    いくつか試して、試作した後どの様な香りになるのかが楽しみで、何度も何度もブレンドを変えてみたり。

     

    色素が濃い物を、どの位配合すれば理想的な色になるのか?

    天然の色素なので、それがどの位で退色し、どんな色になっていくのか?それも重要なので、確認作業が続きます。

    製品になって、全く別な色になってしまったら「あれ?写真と大きく違う」という事になってしまうからですね。

     

    さあ、試作もいよいよ大詰め!諦めたらそこで試合終了です(笑)

     

    ボトルデザインを考える

     

    処方がある程度固まってきたら、ボトルデザインや、ロゴ、ボックスなどのペーパー類を考える必用が出てきます。

    デザイナーさんにお任せする(別途費用)と、自分で入稿するという形から、私は自分で入稿を選びました。illustratorがある、使えるならば、文字だけのシンプルなデザインの場合、自分でもできるかも?と思ったからです。

     

    【最低限知らないと出来ない事】

    ・illustrator…Adobeのグラフィックデザインソフト。

    ・CCでサブスク的に利用できるけども、古いPCだと当然重いです。

    ・トンボ(トリムマーク)の設定

    ・文字のアウトライン化(これをしないと入稿できない)

     

    デザイン等はAdobeのFresco(iPad)でボトルにレイヤーを重ねて考えてみました。何となくこんな感じが良いかしら??と想像を巡らせる作業は、とても楽しい作業でした。

     

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  • 化粧品開発2021.09.14
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    処方相談会

     
     
    植物調合美容研究会の、3回の勉強会を終え、処方相談会がありました。
     
    少人数での相談会は、処方を作る上での不安要素等を質問する事ができます。もっとトロみをつけたいけれどもどうすればよいの?このエキスをエタノール抽出に変えたいけれども、どうすれば良いの?そんな質問が飛び交いました。
     
    植物調合美容研究会の皆さまは仲間であり、ライバルであり、皆さん真剣に取り組んでいるので、とても良い刺激になります!
     
    私の場合は、植物性防腐剤の香りで蒸留水の香りが消えてしまう事に悩んでいました。なので、質問が出来る環境というのは、とてもホッとします。
     
    また、他の方の質問もオープンに聞けるので、なるほど、そういった疑問もあるのか!と勉強にもなりました。

     

    防腐が必要な理由の実験

     

    オーガニックコスメを愛する方にとって「防腐剤」=「良くないもの」といったイメージがあるかと思います。

    手作りコスメで1週間で使いきれる、自己責任で判断できる、そういった内容だったら可能かもしれませんが、「商品」「製品」を作る上で、まず大切なのは何でしょう?

    それは「安心・安全」なものを提供する事だと私は思うのです。

     

    例えば3ヵ月常温で、淹れたお茶を置いておくとどうなるでしょう?飲めませんよね。1週間程で腐り、臭いがし、変質すると思うのです。

    しかし、実際見ないとわからないですよね。なので全く防腐処理をせずに、ライトゲルを直射日光の当たらない暖かな場所に1週間置いて実験してみました。

     

    <実験条件> 

    毎日開封、直射日光が当たらない暖かな場所、1週間

     

    <実験結果>

    なにやら白いものが浮いていますね?

    開封すると、嫌な臭いがしています。

    表面にうっすら白い膜が出来上がっています。

     


     

    これが製品だったらどうでしょう?怖くないでしょうか?

     

    この様に、製品の「傷み」を出さない様に、植物性の防腐を行い、菌検査を行います。菌を製品に入れて菌が増加しないか確かめる検査です。無事に菌が増加せず、安心と安全を確認してから製品となっていくのですね。

     

     

    それでは、植物性の防腐とは何でしょう?

    ・水系(防腐)には、GSE(グレープフルーツの種のエキス)、クエン酸銀(クエン酸+銀イオン)、レウコノストック(大根根と乳酸の発酵液)、ペンチレングリコール(多価アルコールの1種)、フェネチルアルコール(芳香族アルコールの1種)等があります。

     

    防腐なので、菌を増やさない事が第1ですが、それぞれ、系統によって特異な菌と不得意な菌があるという事と、菌を入れたときに増加する率が異なってきます。なので、何種か合わせたりするそうです。

    私は、フェネチルアルコールの香りが「すっごい濃い香り!」と思ったので、まず何の成分なのかを調べてみました。単に「防腐剤の香りなんです!」と説明するのが嫌だった事もあります。

    すると、ローズの生花や、ダマスクローズの蒸留放香水に多く溶け込んでいるという事がわかりました。薔薇の香りの源ですね。

    そこで、なぜローズの蒸留放香水は、他の蒸留水に比べて腐りにくいのか?という事が何となく理解できた様に思います。ローズの芳香成分じたいが、菌に強いのですね。

    薔薇も種類がありますが、ダマスクローズ > センティフォリア > アルバローズの様に芳香の強さが異なります。それに伴い、ダマスクやセンティフォリアは90%程がフェネチルアルコールの香気を持ちます。アロマで習う「ゲラニオール」は、ダマスクが1%程で、アルバの方が10%と高い事も勉強になりました。

    単に「防腐なんです」という事は簡単ですが、なぜ防腐が必用で、なぜこの様な香りがするのか?作るという事は、説明も伴いますので、疑問に思った事は調べていきたいと思います。

     

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  • 化粧品開発2021.07.06
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    開発企画書の赤ペン

     
    植物調合美容研究会の、2回の勉強会。
     
    前回提出した開発企画書の添削が戻ってきました。その添削を見て、更に練り直しです。
     
    まずは、水系なのか?油系なのか?抽出した植物エキスの形態によっても、変わってきます。
     
    自身でも「どんなものができるのか?」をイメージをするのですが、私がやったことがあるのは、インフューズドオイルという、植物をオイルに漬けこむ抽出法、エタノール抽出、水+グリセリンでの抽出。
     
    私が今回、チャレンジしたい植物エキスは「コウゾエキス」です。
     
     

    コウゾって?

     
     
    楮(コウゾ)はクワ科の植物で、和紙の原料に使われています。
     
     
    お話を伺ったのは、遠野和紙「遠野紙子屋」の平山さん。
     
    ■ 遠野紙子屋のHP >> コチラ 
     
    遠野和紙は、とてもシンプルに「楮」と「トロロアオイ」によって作り出されます。
     
     
    楮は桑科ですが、桑の葉と言えば、お蚕さんが食べていたものですね。昔は農業の合間に、間引いた楮をお蚕さんに食べさせ、お蚕さんから糸を採ったそうです。
     
    そして、楮は乾燥させて、表皮を取り除き、叩き、繊維状にします。トロロアオイの根で作ったネリと合わせて、農作業がない冬場に紙漉きをしていた。との事でした。
     
     
    「本当に、シンプルで、本当に無駄がない。昔の人の生活は素晴らしい」
     
    そう平山さんは語ります。
     
     
    ■ 原料生産
     
    4月~10月には、間引き、芽欠き、下草刈りが行われます。その間引きや、芽欠き、下草刈りにより楮を大きく育て、トロロアオイの根を太らせていくのですが、大変な除草作業です。
     
    原料生産の作業は、平山さんご夫婦二人。
     
    ※ボランティアや、体験教室も遠野紙子屋さんのHPより、募集しておりますので、ボランティア、紙漉き体験、応募してみて下さいね。
     
     
     

    コウゾを洗って乾燥させる

     

     

    間引いたコウゾといっても、青々しています。

    あまりにも青々としていて綺麗なので、しばらく、ぼーっと眺めてしまいました。

     

    葉・枝・茎に分けています。どこが使えるのかわからないので、全て部位毎に。

     

     

    しっかりと洗い、乾燥をさせます(完全乾燥)

     

    この乾燥したコウゾをLABOに送り、使えるかどうか判断して頂きます。可能だったら、エキスとして使用するので、ちょっとドキドキしますね。

     

    過去記事

     

    >> 個人サロンがオリジナル化粧品を製造するまで(№1)

    >> 個人サロンがオリジナル化粧品を製造するまで(№2)


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  • 化粧品開発2021.06.14
    自分のコスメブランド
     

    植物調合美容研究会

     
    植物調合美容研究会の、計3時間×全3回の勉強が始まりました。
     
    ■ オーガニック植物原料開発の学び
    (乾燥植物からのオーガニックエキス化、蒸留方法、圧搾と濾過方法etc…)

    ■ 0から生み出す化粧品処方作り
    (化粧品処方を生み出す方法)

    ■トレーサビリティが明確なオーガニック原料を使用した化粧品作り
    (正真正銘なオーガニック化粧品を作る実技研修)

    ■ 植物調合とは?植物調合の理念
    (植物の組み合わせによる美容効果の変化)

    ■ オーガニック化粧品製造について

     
    これらについて、勉強していきます。私は20代から手作りコスメをしていたのもあり、もうワクワクがとまりません!!
     
     

    オーガニックコスメ開発企画書づくり

     
     
    事業をする時に、事業計画書をたてる様に、コスメを作る際にも「開発企画書」を作成します。
     
    ■ ベンチマーク…目指すコスメのテクスチャー等
     
    ■ コンセプト…どんなコンセプトを持つのか
     
    ■ 使いたい植物やオイル等…どんな内容にしたいのかによって、使う植物が変化
     
    ■ 香り…コンセプトにあった香りや、イメージを表現する香り
     
    ■ 訴求性分、防腐成分等etc…
     
    セラピストスクール
     
    アロマ精油のブレンドをしている方なら、香りひとつとっても「こだわりたい」部分になってきますよね。しかし単純に、1滴、2滴というはかり方とは異なります。0.001gのスケールでメモを取りながら、何度もチャレンジしている所です。精油によっては粘度もありますからね。
     
    また、香りの広がりを考えて、トップ、ミドル、ベースと考えて精油を選んだり、精油の作用で考えたり、頭もフル回転なのですが、実際ずっと調香をしていると鼻がおかしくなります(笑)
     
    そして合わせる基材によって、香りの変化も考えられます(ナッツ臭のするオイル等はナッツ臭もまざりますよね)
     
     

    ブランドプロデューサー、ODMとは?

     

    ■ OEMとは、Original Equipment Manufacturing

    ■ ODMとは、Original Design Manufacturing

    私が行うのはODMの役割になります。企画者であり、ブランドプロデューサーすね!これと、これと、これを使って、こんな感じのコスメを作りたい!という、企画です。そこに「自分で植物調合」をしていくのが、今回の面白みです。

    通常は、①コスメをつくりたい人やブランド→②ODM→③OEMという流れになるのですが、私が参加している「植物美容研究会」での製造では①コスメをつくりたい人&ODM→②OEMといった流れになります。その分、ODMにかかる費用が削減されるワケです。

     

    有機性と社会性の中でどの立ち位置にするのか?

     

    いわき市ARIRIA

     

    何がナチュラルで、何が還元性があるのか?

    社会性としてどうなのか?

    どの立ち位置のブランディングをするのか?

    エシカルコスメ?

    ソーシャルコスメ?

    サステナブルコスメ?

    そういった事も考えなければ「ストーリーの無い」語れもしないコスメになるわけですね。顔がみえるものと、顔がみえないもの、愛着が異なりますよね。

     

    ラベルデザインはどうするのか?

     

    通常ならば、デザイナーさんに頼んで作成する流れだと思うのですが、私は今のところ、自分でデザインを入稿したいと思っています。(ARIRIAのロゴもイラストレーターを使い自分で作っています)

    ・来年あたりには、書道の方もスタートを切りたいので、「ブランドロゴデザイン」を自分の書で入れたい!!書道のロゴデザインというと、日本酒やのれんが有名ですが、コスメのロゴデザインは中々ないですよね。これもまた完全に創作になるので、こちらも産みの苦しみを味わいながら楽しみます!

    そうすると、色々な事が複合して、楽しい事がおこりそうです♪

     

    わくわくを形にすることは、いくつになっても楽しいですね。

     


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