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個人サロンがオリジナル化粧品を製造するまで(№8) | ARIRIA

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  • 化粧品開発2021.10.20
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    自分のコスメブランド
     
     

    やったことは失敗になっても血肉になる

     
     
    経験ほど「血肉になる」「糧になる」ものは無いと思っています。
     
    やったことが、たとえ失敗になったとしても、必ず糧にして、諦めないこと。
     
    諦めたら、血にも肉にもなりませんしね。
     
    例えば、お米を買ってきて焚いて食べるのと、育てて収穫して食べるのでは「このお米は何が違うのか」「何が特徴なのか」「何が収穫するまで大変なのか」見える範囲がかわります。見える世界もかわります。
     
    勿論、畑を耕して育てて、出来たお米ほど愛情がわきますし、色々な苦労もでてきますよね。
     

    化粧品やアロマの世界も同じで、やったことしか身につかないと思いました。見える世界が絶対違うと思っているので、やった事が無い事は、経験出来る時にやろう!スタートしなければ、ゼロにしかならないから、一歩でも前に行くのには、動くしかありません。

     

    黒文字をとって蒸留する過程

     

    今回私は、南会津にある一十八日(じゅうはちにち)さんのアロマツアーに参加しました。

    いわき市から車で2時間半。山をこえ、289を只見方面に向かい、田島駅に集合。

    ほんのり紅葉がみられる会津には黒文字が自生しています。

    標高500m位の所に群生して自生するそうです。標高500mというと、いわき市にも自生しているかもしれません。(調べたら、仏具山等に自生しているらしい)

    見晴らしの良いスキー場にのぼり、美味しいお弁当を頂きました。その後、自生の黒文字を探すのですが、素人にはどれが黒文字か判りません。

    特徴を聞いて、これかな?と思った葉を一枚クシュクシュっとして嗅いでみる。

    枝の色を見てみる(枝はクロモジの特徴と言える黒い斑が出ています)

    ようやく見つけて、刈り取ります。娘と一緒に参加したので、娘も「どこ~!ママ~!どれかわかんない!」と言いながら、ようやく見つけました。

    これは、黒文字によく似ているのですが「ニオイコブシ」という植物です。ニオイコブシも精油になり、とても良い香りがしますが、葉っぱの時点ではわかりにくい。

    クロモジとの違いは、黒文字は群生しているのに対し、ニオイコブシは点在するとの事です。

    採取された黒文字は、粉砕し蒸留釜に詰め込まれます。(画像は蒸留後の釜内)とっても重い蒸留機なので、蓋を開ける際はクレーンで蓋を釣り上げます。

    蒸留機は3台あり、樹木系はこの蒸留機で行うそうです。あと2台はラベンダー等の花系、シソ、と蒸留により分けているとの事でした。(一十八日さんでは、黒文字の蒸留は色々試行錯誤した後、約1時間になったそうです。)

    円錐状の一番上にセパレーターがあります。ここで精油と蒸留水を分離し、精油はセパレーターに溜まります。蒸留水は右のタンクに貯められます。作業所内は蒸留中の香りがたちこめ、とってもリラックス。

    今回、参加1人あたり1Lまで蒸留水を持ち帰りできたので、しっかり除菌したタンクを持ち込みました(娘も参加したので2L)

    採れたてフレッシュなクロモジウォーターは、普段かいでいるものとは異なります。クロモジは時間をすこし空けてからの方が、良い香りになるそうです。

    精油はというと…採れたての精油は水分も混じり濁っていますので、濾過紙でろ過します。ろ過をすると透明な精油が出てきます。こちらも蒸留水と同じ様に、少し時間をあけてからのほうが、良い香りになるそうです。

    精油や蒸留水はセラピストにとって、とっても馴染み深いものですが、体験する事によって「製造までの一連」を見る事が出来ました。

    蒸留体験ツアーには、まだまだ続きがあります。

    アロマブレンドを作る体験もありました。珍しい朴の木の精油は、なんとも「米麹」の様な香り。

    個人的に「米麹から作る甘酒の途中段階」の香りに似ていると思うのですが、ブレンドにするのには悩みました。合わせる精油が生姜しか浮かばなかったからです(甘酒的な…笑)

    結局、紫蘇、檸檬、生姜、ニオイコブシでブレンドを作りました。紫蘇多めで「会津の森の中で梅おにぎりを食べる」という名前にしました。

     

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